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マイノリティとマジョリティーリハビリテーションの専門職の立場からー

こんにちは。  今日はリハビリテーションの知識や技術についてのお話ではないのですが、リハビリテーションマインドとして、僕自身がいつも考えていることについてお話したいと思っています。テーマでもあるように、今日は「マイノリティ」と「マジョリティ」についての考え方から少しお話しようと思います。 【マジョリティとマイノリティ】  まずマジョリティという言葉についてですが、一般的には「社会的少数者」という意味になるかと思います。例えば、日本に住んでいる外国籍の方であったり、左利きの方であったりと、その概念は多種多様に構成されているといえます。反対にマイノリティは「社会的多数者」と呼ばれ、社会はマイノリティ側に傾いた構成になっていると考えられます。今はユニバーサルデザインやバリアフリーといった考え方が主流になり、誰でも安心して生活できるような社会になってきていますが、以前はよりマイノリティに沿った社会構成であったと感じています。 【作業療法士にとってのマジョリティ】  ではこの概念からどのようにリハビリテーションに結びつけるのか?疑問に思う方もいるかもしれません。では作業療法士という仕事の特性から考えてみましょう。作業療法士における臨床推論(クリニカルリーズニング)の根っこの部分にあるのは、”ナラティブ”、いわゆるその方のライフストーリーにあるといえます。この”ナラティブ”というものは、文化やその人の考え方そのものが含まれています。これらを尊重し、今後の生活に結びつけていく仕事こそが作業療法の根幹だと考えています。  たとえ同じ疾患だったとしても、その人それぞれに個性があるのです。例えば掘りごたつでの生活を送ってきた方にとっての当たり前は、テーブルでの生活ではなく掘りごたつでの生活になります。こういった、対象者の”ナラティブ”を大切にし、どのような生活を送りたいのかを考え、支援していける作業療法士でありたいと常日頃から思っています。 【リハビリテーション専門職自身にとってのマジョリティ】  次はリハビリテーション専門職自身にとってのマジョリティとは何か?について話していきたいと思います。理学療法士・作業療法士の養成校が増大している昨今、診療において一定の治療結果を担保することができているのか?専門職としての水準を保つことができているのか?多くの議論が巻き起こっていると感じていま...

これからセラピストとして働く皆様に今伝えたいこと

こんにちは。  もうすぐ4月になりますね。今、世の中はCOVID19によるパンデミックにより非常に大変な状況におかれています。僕の職場でも今まで以上に感染症の対策を行い、対象者や利用者の方々が安心して利用できるように徹底しています。このネット社会、様々な情報に踊らされないように、正しい情報・必要な情報を、適切にピックアップすることが重要だと思っています。自分自身の身を守るために、そして自分以外の人に迷惑をかけないために、それぞれが意識をもって生活することが大切だと思います。  さて、今日は昨年もお話ししたテーマと似た内容になるかもしれませんが、この春から理学療法士・作業療法士・言語聴覚士になる方々へ、僕なりのメッセージを送りたいと思います。国家試験に合格した皆様、まずは合格おめでとうございます。そして、これからともに、リハビリテーション業界を盛り上げていきましょう。今年度は惜しくも不合格となってしまった皆様、この結果がすべてではありません。勝負は臨床に入ってから、です。この先、何年もあるわけですので、決して悲観せずに前を向き、また1歩ずつ歩みを進めていただければと思います。勝負は今だけでなく、10年後、20年後です。それぞれのスタートに向けて、1歩ずつ前進していきましょう。  まず、最初にこのリハビリテーション業界の未来についてのお話をしたいと思います。今年度学校を卒業される皆様はどのような将来が待っていると考えているでしょうか。情報に敏感な方は大方予想できていると思います。養成校が乱立している昨今、需要と供給のバランスが確実に崩れてきています。特に理学療法士の世界では、10年前と比べて求人の数が明らかに減少しているといえます。そのため、例えば10年後どのようになっているのかを仮定すると、もしかしたら平均賃金が減少しているかもしれません。もしくは、インセンティブな要素を組み込まれた給与体制や歩合制になっているかもしれません。確実にどうなるとは言えませんが、一つだけ言えるとすれば、生き残りをかけた戦いがもうすでに始まっているということです。  しかし、これからこの業界で働く皆様、絶対に悲観しないでください。なぜなら、これからは年功序列から実力主義の社会に変わっていく可能性が高いためです。例えば、10年目の先輩や20年目の先輩にも、実力をつければ勝つ...

2020年!今年の抱負は「Coolに生きる」!

こんにちは!  2020年になりましたね!今年もどうぞよろしくお願い致します!    ということで、年が明けて一発目の投稿になります。少々体調を崩しておりまして、更新が遅くなってしまい申し訳ありません。今年もぼちぼち記事をアップしていきますのでよろしくお願いします。  昨年は職場内・外でなにかしらの発表の嵐であまり落ち着く暇がありませんでした。自分なりに最低限のノルマは達成できたかなと思っています。今年は研究発表を頑張っていこうと思っていますので、昨年同様ゆっくりできる時間は限られるのかなと思っています。まだまだ若手ですので立ち止まるわけにはいきません。昨年以上の結果を残せるよう精進していこうと思っています。そこで、今回は2020年をどのように過ごすのか・どのようになりたいかを離していきたいと思います。  突然ですが皆様は今年の抱負がありますでしょうか?  僕の今年の抱負は「Coolに生きること」です。昨年通して、仕事の忙しさから精神的に不安定な時期もあり、立ち振る舞い方に対して反省することが多くありました。僕の考え方として、「正論が必ずしも正しいわけではない。」というものがあります。ここ最近はこの考え方が薄れてきて、正論ではあるが果たして今の立ち振る舞い方で良かったのだろうか?と思う場面があったことから、またもう一度考え方を見直すようにしました。そこで、今年の抱負として「Coolに生きたい」が浮かびました。  「Coolに生きる」とは、いかなる状況でも冷静に言動・行動し、その場に沿った立ち振る舞いができるようにありたいという意味が含まれています。そして、行動一つ一つに対して、内省し今の選択は適切だったのかを考えるようにしたいと思っています。決して、かっこをつけるといった意味ではなく、内省を込めた「Coolに生きる」という言葉を今年の抱負にしました。このブログであえてお話したのも、自分に対してプレッシャーをかけるためというのもあります。自分のあり方を見失わないように日々過ごしていきたいと考えています。  と、まあ僕の抱負を長々と話されても何の話やねん!となるのでこの辺にしときます。皆様も自分なりの抱負を自分の中でみつけ、それぞれにとって充実した良い一年でありますよう切に願っています。  最後になります...

僕が一人の人として大切にしている言葉。

こんにちは!  大分寒くなってきましたね。僕の生まれは熊本でも山奥の田舎なので、今住んでいるところより5度くらい温度が低い場所で生活していたので、大して寒くは感じないのですが、今朝出勤する時に「もう冬だなー。」と感じた今日この頃でございます。  最近の僕はというと、少し大きめの発表が終わりひと段落がついたところです。でも今月も発表が控えているためあまり休んでられないのですが・・・。一歩ずつノルマを達成することができているので、個人的には一定の満足感があります。後はもう少しブログ更新の頻度を増やしたいのですがなかなかそうもいきません(泣)。  今年度は今のところ、思っている以上にやりたいことができているなぁと感じています。研修と発表をみっちり入れているので休む時間は少ないのですが、inputとoutputをバランスよくとれていると思っています。来年度の目標はというと、とにかく研究することだと思っています。なので来年の1月から4月にかけて研究デザインを3~4つは作成したいと考えています。更に高い壁になるので乗り越えるのは大変だと思っていますが、今の僕のレベルにある山はなんとか乗り越えられそうなので、新しいチャレンジをしていきたいと思っています。  と、僕の近況はこの辺にして今日は少し気楽なお話をしていきたいと思っています。作業療法士としてだけでなく、1人の人として僕が大切にしている「習慣」についてお話していきたいと思いますので今日もよろしくお願いします。  僕は2、3年目で「このままではクライエントのニーズに沿った診療が提供できないのではないか?」と思ったことをきっかけに身体機能面の勉強を集中的に行ってきました。そして、4年目で「このままの診療では理学療法士と大差ないんじゃないか?」と思ったことから作業療法士としての在り方について考えを深める時間をとるようになりました。そんな中出会ったMOHO(人間作業モデル)の概念や考え方に感銘を受け、日々の診療に応用するようになりました。このMOHOの4つの側面の内の一つが「習慣」です。結局、リハビリテーションの間だけ運動を提供することができても、退院してからの生活に反映されているのか?ということに気づくきっかけになりました。そこから、僕は「習慣」というテーマを日々の診療に反映させて、退院後も含めたクライエントの...

作業療法士に必要な臨床推論の考え方

こんにちは!  今日は作業療法士に必要な臨床推論の考え方についてお話したいと思います。小児分野のお話が続いたため、ややいきなり感はあるのですが、特に新人~3年目以内のスタッフに読んでいただきたい内容になると思っています。臨床推論、いわゆるクリニカルリーズニングについてお話したいと思っているのですが、それぞれの考え方があるため、僕の考え方も一考え方と思っていただけると幸いです。  臨床推論を行うために何が必要か?というとまずはクライエントを評価するにあたって必要な知識・技術があることが前提になります。また、人によっては経験が重要と言われる方もいらっしゃいますが、僕はそこまで重要なポイントではないと思っています。なぜなら経験に頼りすぎて基本的な知識・技術や現代医療の考え方・エビデンスを知らない・忘れているセラピストを多くお見かけするからです。経験も正しく使えば強力な武器になるのですが、僕自身が経験に頼りすぎないようにしているため、重要なポイントからは外して考えています。  そしてここが作業療法士が行う臨床推論の一番のポイントになるかもしれません。それは「ナラティブ的思考」をもつことです。ナラティブとは「自分自身によって語られる物語」のことです。これが臨床推論とどのような関わりがあるの?と思われる方がいらっしゃると思うので少し説明をしたいと思います。  作業療法士はクライエントの生活を支援する専門職です。そのため、例えば「買い物に行きたい」というデマンドをとっても、クライエントにとって「どのような手段か?」「どこまで行く必要があるのか?」「何のために買い物をするのか?」などといった目的や意義が変わってくるものです。また、「なぜそのような行為をしたいのか?」「その行為にどのような意味があるのか?」などのように、同じように見える生活行為もクライエントにとって、全く違う意味をもつ生活行為になります。  そのため、作業療法士はまずクライエントがどのような人物なのか、どのような生活を送ってきたのかを聞き取ったり感じとる必要があります。これが「ナラティブ的思考」のポイントになります。  そして、どのような人物でどのような生活を送りたいのかが分かったらアプローチに汎化させていきます。ここで臨床推論とつながってくるのです。クライエントの生活背景を理解し今後の支援...

第53回日本作業療法学会へ参加してきました!その➁

こんにちは!  今日は前回の続きということで、9月6日(金)~8日(日)に福岡国際会議場で開催されました第53回日本作業療法学会のお話をしたいと考えています。  前回の内容は 第53回日本作業療法学会へ参加してきました!その➀ を見ていただければと思います。今日は二つ目のお話ということでシンポジウムとして開催された「発達性協調症(DCD)に対する作業療法」に参加した感想を話したいと思っています。長崎大学の岩永先生、札幌医科大学の仙石先生、ゴムQでおなじみ鴨下先生、むつみの家の東恩納先生というそうそうたるメンバーでのシンポジウムとなり、非常に楽しみにしていた企画の一つでした。 ○まず簡単にDCDとは何なのか?の説明を致しますと・・・ ・箸の開閉を上手くすることができない ・自転車に乗ることができない ・縄跳びをすることができない など といった全身を協調させた動きや手先の細かな動きを行うことに苦手さがある疾患と言われています。DCDは子ども全体で5~6%の割合でみられるとされており、純粋な協調性の障害だけでなく、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)と併発することも多々見受けられます。  最近の研究ではLDやADHDとの併発だけでなく、脳性麻痺との関連性があると書かれている論文も多く、脳性麻痺と定型発達の中間に位置する障害と言われています。  僕自身、発達領域で仕事するようになってから詳しく勉強をしてきた疾患の一つです。実際の臨床では、不器用さをもった子どもは多く存在しているため、今後学校教育でもきちんと指導する必要がある疾患の一つだと感じています。  そしてここからが本題のDCDに対する作業療法に関する内容になります。今回のシンポジウムでは、DCDに対する作業療法として有効と示唆されるアプローチとして、 (1)CO-OP(Cognitive Orientation to daily Occupational Performance)理論 (2)NTT(神経運動課題訓練) といった課題指向型に行うアプローチがあるとのお話がありました。  その中でもCO-OP理論については、どのように実践しているのかのお話もあったため、参考までに少し説明したいと思います。  まず、CO-OP理論の特徴として、これまで感覚統合療法(SI...

第53回日本作業療法学会へ参加してきました!その➀

こんにちは!  今日は今年の9月6日(金)~8日(日)に福岡国際会議場で開催されました第53回日本作業療法学会へ参加をしたのでその感想や考えたことを話したいと思います。九州での開催であったため、距離的に参加しやすかったこともあり、このチャンスを逃すまいと参加させていただきました。  今回の学会で楽しみにしていた講演が2つあります。まず一つ目が、基調講演の一つである、吉藤健太朗先生の「~人はもう一つの身体を手に入れる~あらゆる人の社会参加を可能とする分身ロボットOriHimeの可能性」です。通称オリィ先生といえば、わかる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。  そして二つ目が、シンポジウムの一つである、「発達性協調症(DCD)に対する作業療法」です。長崎大学の岩永先生を座長とし、シンポジストとして札幌医科大学の仙石先生、株式会社児童発達支援協会代表取締役CEOの鴨下先生(ゴムQでおなじみですね)、みさかえの園総合発達医療福祉センターむつみの家の東恩納先生が講演をされました。発達障害領域で重鎮と呼ばれるような先生方のお話が聴けるということで、非常に楽しみにしていました。  そこで、今日は僕の中でメインとしていた2つの講演を聞いて感じたことを話したいと思います。まず、オリィ先生の講演ですが、不覚にも涙がとまりませんでした。この講演を聞くためだけでも学会に参加した価値があると感じるほどの講演内容でした。今の自分の無力さ、作業療法士として何ができるのか、作業療法士の在り方とは何なのかを強く考えさせられる講演だったと感じています。  初めてオリィ先生を知ったという方に向けて、どのような方なのかを簡単にお話したいと思います。まず、オリィ先生は「株式会社オリィ研究所」の代表取締役所長であり、分身ロボット「OriHime」の開発者であります。「OriHime」は、自分自身の分身であり、行きたい場所があるのに行けないを叶えることができるロボットです。「OriHime」を通じてコミュニケーションをとったり、会話をすることができ、まるで自分がその場所に居るかのような感覚を得ることができます。そして、デジタル透明文字盤である「OriHime eye」を用いれば、言葉が話せなくても視線入力にて自分の意思を示すことができるのです。この「OriHime」、「OriHime ...

対象者の能動性を引き出す関わり方・向き合い方とは

こんにちは!  更新が遅くなってしまい申し訳ありません。また今月から更新していきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。  今週は、いよいよ今回で53回目となります日本作業療法学会が福岡で開催されます。僕は熊本在住ということもあり、3日間すべて参加をする予定です。ですので、今は当日どのように立ち回るのかを決めているところです。全国学会への参加は初めてになるのでとても楽しみにしています。  最近の僕はといいますと、研修会での発表内容を作成したり、症例検討を職場内・外で行ったりとあるため、仕事以外の時間は家で作業をしていることが多いです。症例検討に関しては2ヶ月に1回の頻度で発表があるという、なんともバタバタした日々を過ごしています。というのも、昨年度終了時に、新人ばかりが発表するのではなく、中堅クラスも発表する必要があるのではないかと提案したのがきっかけなので、しかたないかなと思っています。外部での発表も多いため、今年度はなかなか頑張れているのではないかなと思っています。直近で4つ発表が控えているので、ぼーっとしている暇がありません。ここを乗り越えたら、また一つ壁を超えることができるかなと思っています。  僕の近況話はこの辺にして、ここから今日の本題に入っていきます。今日のテーマは「対象者の能動性を引き出す関わり方・向き合い方とは」です。最近、職場で診療を行うにあたり、いかに能動性を引き出す関わりが重要かを感じることがあったため、今日の内容とさせていただきました。  みなさんは、「コミュニケーション」という言葉を聞いた時にどのようなことを考えますか。他のスタッフといろんなお話をしていく中で、「コミュニケーション」はその人のひととなりや、向き合う意識で変わってくるとしか考えていない方が多いなあと感じています。しかし、この「コミュニケーション」は触診や筋膜リリースといった各種技術と同じような枠組みに捉えることができる技術の一つだと考えています。技術ということは勉強を行うことで身につけることができます。ということは、「コミュニケーション」に関しても勉強をしなければ身につくことはない、自然に身につくものではないと考えています。  対象者との関わり方ひとつで診療の結果は大きく左右されるものです。みなさんがもし入院したとして、担当となるセラピス...

高齢者の排尿問題について考える

こんにちは!  7月も終盤にさしかかり暑さがきびしくなってきましたね。少し更新が遅くなってしまい申し訳ありません。少しずつではありますが更新していきたいと思います。  今日は高齢者における排尿問題について考えたいと思います。例えば入院されている対象者の中で布パンツで過ごされている方がどれだけいらっしゃるでしょうか。尿失禁されない方の中でもリハビリパンツを使用されている方って結構多いのではないかと思います。  「排泄行為」が日常生活においてどれだけ重要な役割を担っているかは考えるまでもないと思います。そこで皆さん、「オムツを着用してそこに排尿をしてください。」と言われた時に何の抵抗もなく行うことができますか。答えはNoだと思います。オムツを付けるという行為すらも抵抗感があるでしょう。医療機関や介護施設に従事していると、対象者の方のオムツやリハビリパンツ使用を当たり前と思ってしまう、いわゆる感覚が麻痺してしまう現象に陥りがちだと思っています。  僕の職場の元部長は排泄管理について新人であった僕にどうあるべきかを強く教えていただきました。例えば、「男性であれば立って行う習慣がある方が多いのだから、立って行えるように介入しなさい。」や、「服薬の問題だけでなく、生活習慣や生活リズムの問題にも目を向けなさい。」などといった内容であったことを強く覚えています。  入院されている対象者の方によっては、排尿の問題は恥ずかしくて言えないという方も多くいらっしゃると思います。そこで、対象者の思いを生活の中で感じることができるのか、その方自身が思い描く姿はどのようなものなのかを考えながら、アプローチを行う ことが大切です。  ここで少し基本的なお話をします。 出典: 高齢者の排尿・排便障害  成人の1日の尿量:平均1000ml~1500ml           600ml/日以下が乏尿、40ml/kg/日以上が多尿  尿量が150ml~200mlになると尿意を感じ、約300ml~400mlまで蓄尿することができます。 次に各障害の大枠についてお話しします。 畜尿障害:膀胱排尿筋の過活動、膀胱出口の抵抗減弱、尿道閉鎮圧低下etc     →尿失禁や排尿困難となる 排出障害:膀胱排尿筋の収縮力低下、膀胱出口の抵抗増大etc     →排尿...

作業療法士を続ける以上自己研鑽を怠るべからず

こんにちは!  6月に入りましたね。ブログを始めて3か月が過ぎたところです。更新頻度は大体月に5本前後となっていますね。執筆側としては、やや少なく感じますが、始めたときに週に1本くらい更新できればいいかな~と考えていたのでこんなもんかなと思っています。あと、振り返ったときに「なんか堅苦しい言葉が多いな~」と思ったりしたので、少し僕という人間が伝わるような書き方ができればなと思ったりしています。そういう意味も込めて、僕という人間がどんな人間かお話ししていなかったので、今日はテーマの内容の前に少し自己紹介をしたいと思います。  まず普段は仕事で何をしているかといいますと、回復期病棟と小児外来に所属しており作業療法を行っています。割合としては、成人7割、小児3割といったところですかね。小児の方はまだ担当をもって1年半くらいで、まだまだ新人みたいなものです。    そして、仕事以外の時間何をしているかといいますと、家の中で作業をしていることが多いです。外に出て何かするということは、サッカーとジムでの筋トレをそれぞれ週に1~2回しているくらいで、そんなにアクティブな方ではないです。元々はお酒を飲みに行くのが好きで、毎週末は飲みに出かけていたんですけど、最近は月に1~2回くらいしか行かなくなってしまいました。作業といっても、仕事に関連する本を読んだり、とりためている論文を読んだり、ブログを書いたりといったことが多いです。最近は海外の論文を探すことにハマっています。勉強ばっかりしていると思う方もいるかもしれませんが、あまり趣味といったものがなく、することがないのでこういった生活になっていると思っています。  あまり自己紹介っぽい内容ではないですけど、こんな感じの生活を送りながら時を過ごしています。そんな生活していて何が楽しいの?と思う方もいるかもしれませんが、充実感でいえば、飲みにばっかり行っていたときより、何倍も満たされている気がしています。  自己紹介はこの辺にしてそろそろテーマに入っていこうと思います。  今日のテーマは「作業療法士を続ける以上自己研鑽を怠るべからず」です。意味は言葉の通りです笑。僕はまだ作業療法士という仕事を始めて若手という部類に入ると思っています。なので勉強をするのは当たり前だと思っています。しかし、どれだけベテランになっても勉強...

自分がどんなに間違っていると思ってもそこには必ず需要が存在する

こんにちは!  今日は少しいつもとは毛色が違う内容のお話をしたいと思います。今日のタイトルに対して何の話だ?と思う方もいるかもしてませんが、リハビリテーションの仕事を行う上で僕が必要だと思う考え方のお話になります。そして、リハビリテーション以外のどんな方にも関係するようなお話になると思います。  リハビリテーションの現場では、「僕は○○といった手技を使っている」「○○手技以外ありえない」といった声を頻繁に聞くことがあると思います。いわゆる手技に傾倒しているセラピストのことですね。そして、ベテランセラピストになると、新人セラピストに対して、当たり前のように手技の指導をする方もいると思います。指導を受ける立場からすれば、「これをやればいいんだ!」といったその手技そのものを詳しく知らないにも関わらず、いつのまにかその手技がすべてだと思うようになってしまう方もいるかもしれません。  こういったことは、どこの現場でもごく当たり前のように存在します。そこには当然、エビデンスもない「感覚」で行う指導者も数多くいるのが現状です。  このような現場に対して僕はどのように考えているのかというと。何か否定的なことを言いそうな流れですが、指導者は特に問題ないと思っています。なぜなら、正論が必ずしも正しいとは限らないからです。正論はあくまでごく一般的な考え方や、その人自身のバックボーンにより成り立っているその人自身の正論であるのですから。  これは、リハビリテーション以外の場所でも同様に考えられるといえます。他者と会話をする中で、「それは違うよ」「これが正しい考え方だ」といったシチュエーションがあると思います。上下関係であれば、理不尽なことを言われて「先輩間違っているよ」と思ったことがあるかもしれません。  これらの内容は、自分の考え方が正しいと思っているから思うことで、少なからず他者を否定するということになりますね。それもそのはず、自分の考え方は自分そのものであるため、自分としては間違っていないのですから。自分にとって他者が間違っている考え方をもっていたとしても、その人にとってはその考え方が正しいのです。  そして、今日のテーマにつながっていきます。自分の考え方がどんなに正論であろうと、対峙するその人の考え方と違うのであれば、自分の考え方を押し付けるのは少し...

作業療法士って何??

こんにちは!  今日は作業療法士の仕事内容や職域について話します。医療や福祉の現場で働いている方以外は、理学療法士は知っていて作業療法士は知らないって方も多くいらっしゃると思います。作業療法士って結構マイナーな仕事なんだなって思ったりもします。  まずその作業療法を一言で説明すると「生活行為のリハビリ専門家」のことです。  これを聞いてもなんだかよくわからないって思われる方がほとんどだと思います。それもそのはずです。僕たち作業療法士の間でもどんな職業なのか人によって意見が違うのですから。  まずは法律からみる作業療法士の定義と現在の日本作業療法士協会が示す定義についてお話しします。 理学療法士及び作業療法士法  この法律で「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行わせることをいう。 (1965年6月29日 法律第137号抜粋) そして、次が日本作業療法士協会による「作業療法」の定義です。 出典: 日本作業療法士協会における作業療法の定義改定手続きと新定義の解説  新定義は昨年完成したもので、改定までに約5年の月日が経過しています。旧定義と比べて、作業療法士の専門性が強く押し出されている印象です。また、新定義については詳しくお話ししようと思っています。  これらの定義をまとめると、その人が必要とするすべての生活行為が対象となり、その人らしい生活を獲得するために様々な作業活動を用いて治療を行うということになります。そして、僕たち作業療法士はこれらの定義をベースに日々の診療を行っているのです。  次に作業療法士の職域についてお話しします。  作業療法士の職域は、身体や精神、発達障害などの治療から老人保健施設やデイサービスなど多岐にわたっています。また、療育や地域コミュニティの促進などにも関わっており、乳幼児から高齢者まですべての方が対象となります。  職域が幅広いため、みなさんそれぞれに特化した作業療法士がほとんどだと思います。もちろん作業療法士の定義をもとにそれぞれの仕事をしているので領域は違っても、共通のテーマはたくさんあるので、別領域のスタッフとも積極的に交流を図るようにしています。  少しずつ作業療法...

「メディア」をもつということ

こんにちは!  今日はいつもと少し違い、僕が最近思っていることのお話をしたいと思っています。最近、TwitterやFacebook、InstagramなどのようなSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のようなツールを使用し、自分の近況やビジネスの発信源に使用する方が多くいらっしゃると思います。僕が子どもの頃は考えられませんでしたが、小学生や中学生でもたくさんの方がこのようなツールを使用していると思います。  そこで、今日はこのようなツール、いわゆる「メディア」をもつ、ということについて自分なりの考えをお話ししていきたいと思います。  今から20年前頃まではこの「メディア」は主に新聞やテレビが主であったと思います。しかし、今はYouTubeやabemaTVなどのようなインターネットを主戦場とする「メディア」が中心になりつつあります。もちろん、まだ新聞やテレビが「メディア」として当たり前に存在するのですが、今後はインターネットでの展開が中心になっていくだろうと考えています。僕自身、子供の頃はテレビっ子だったのですが、今ではテレビを付けることがほとんどなくなってしまいました。  例えばYouTubeでは、テレビ目線でいう「素人」の方が発信源になって様々な活動を行ってらっしゃいますね。このように、今では「素人」が発信源の「メディア」に日本全国の方がアクセスできるようになっています。僕が行っているブログもこのような「メディア」の一つです。僕は発信者としてはまだまだ未熟ものでありますが、一つの「メディア」をもっているセラピストということになります。  このように今では日本全国どこにいても「メディア」をもつことができるようになっています。一昔前では考えられないようなことですよね。僕がブログを始めた理由の一つに自分の考え方や知識の発信源がほしかったという思いがあります。  しかし、この「メディア」をもつということはたとえ視聴者や閲覧者がいなくとも、少なからず一つの責任が発生します。そして、その責任を個々人が感じることができなければ、誤った情報を発信することになりますし、ただの憂さ晴らしの場になってしまう恐れもあります。テレビを見ていて「あいつは面白くない!」「あいつをテレビに出すな!」などと負の感情をもったことがあるかもしれません。それと同じで、個々...

住宅訪問を行う際のポイントを各場所ごとに解説

こんにちは!  今日は入院されている患者様の住宅訪問を行う際のポイントを各場所ごとに解説していきます。  現在回復期病棟へ入院されている患者様の住宅訪問は、入院後1週間以内に行くことで算定をとることができるようになっていますね。僕の働いている病院は、小さな田舎町ですので、患者様のご自宅は昔ながらの土間があったり、各場所に高い段差があったりとご高齢の方が生活するには、生活しづらい環境であることが多くあります。  病院のルールだからといって住宅訪問をただこなすのではなく、必ず目的をもって行くことが大切です。僕の病院の場合、住宅訪問にも、計測を目的とする場合とご本人様と一緒に行き動線上の動きを確認する場合があります。今回は、住宅訪問の中でも計測を目的とする場合についてお話しします(以前は退院後の住宅訪問も行っていたのですがリハ部の方針から今では行かないようになってしまいました)。  まず居室やトイレなどといった各場所ごとのポイントについて解説します。 ➀駐車場付近  自宅の門前の交通状況、駐車場から玄関までの距離と整備状況、福祉用具の設置が可能かどうか(スロープ、段差昇降リフトなど) ➁玄関  上がり框の段差、段差昇降する場合の支持物の有無(手すりや靴箱など)、玄関ポーチの広さ ➂居室  ベッドの有無、トイレまでの動線の確認、フローリングor畳 ④居間  椅子、机の有無、トイレまでの動線の確認、日中主にいる場所はどこか(また、誰がどこに座っているのか) ➄トイレ  トイレの高さと広さ、手すりの有無、洗面所の高さ ⑥キッチン  コンロや流し台の高さ、使用頻度、電子レンジや冷蔵庫の場所と高さ、椅子の有無、しゃがみ動作や背伸び動作が必要かどうか ➆脱衣所、浴室  ドアの形状、浴室への段差、浴槽の広さと深さ、手すりの有無、シャワーの有無、椅子の有無、福祉用具の設置が可能かどうか(シャワーチェア、移乗台など) ➇階段(2階まで移動する必要がある場合)  段差の数、幅、高さ、使用頻度  また、仏間がある場合は床上動作が必要かどうかや椅子の有無を確認する必要があります。洗濯物動作を行う場合は、物干し竿の高さや洗濯機から物干し竿までの距離を測る必要があります。みるポイントはその方によって様々ですが、どこを測るにしても、患者様や患者様のご...

臨床実習に臨む理学療法士・作業療法士の学生のみなさんへ

こんにちは!  令和1発目の投稿ですね。僕自身何か大きく変わることはないのですが、平成生まれということもあり、これまでの歴史を振り返ったりと少し感慨深いものがあります。新元号に変わるという歴史上、ここまで祝福ムードで迎えるというのもあまりないようですので、この瞬間を生きることができていることに感謝ですね。「令和」とともにどのような人生を歩むことができるのか。自分次第でどうにでもなる人生、自分にしかできないことをやっていく、突き詰めていくことを忘れずに歩んでいきたいものです。  ということで、今日はこれから臨床実習に臨むであろうセラピスト養成校の学生に向けてお話ししたいと思っています。  いきなりですが臨床実習って緊張しますよね。「バイザーの先生は怖くないかな~?」「夜はちゃんと眠れるかな~?」などと不安がたくさんあると思います。僕も学生時代、実習前は漠然とした不安が頭から離れることがありませんでした。このように考えてしまうのも無理ないかと思います。「実習は3時間しか寝れないのが当たり前だ!」とか「ケースレポートは3人以上担当するのが当たり前だ!」なんて考えのバイザーがはびこっていた時代があったのですから。でも、今はCCS(クリニカルクラークシップ)などの考え方が浸透していることもあり、少しずつ実習生を取り巻く環境が変わってきていると思います。ただ、変わってきているからこそ、昔ながらの考え方をしているセラピストと、今の時代に合わせた考え方をしているセラピストとのギャップがより深まっているのも事実ですが。  と、前置きが長くなってしまいましたが、臨床実習に対して不安があるみなさんに対して実習を乗り切るコツを5つにまとめてお話しします。 ①遅刻をしないこと。 ➁提出物を忘れないこと。 ➂挨拶、返事等の礼節を重んじること。 ④報告・連絡・相談を徹底すること。 ➄実習中眠らないこと。  え?こんだけ?本当に?と思われた方が大半でしょう。そうです。その通りです。この5つがとても大切なことで、意外と難しいことなのです。僕もこれまで実習生をみてきて、これらのことが当たり前にできていた方は、いずれもスタッフ内評価が高かったのも事実です。「知識が少なすぎて不安」「バイザーからの質問に答えられる自信がない」なんて考えているみなさん。実習生はセラピストじ...

作業療法士に必要なスキルはセンスである

こんにちは!  作業療法士に必要なスキルはセンスである。  これは、以前一緒に働いていた元課長からのお言葉です。先日、別のスタッフも似たようなことを話していたので、自分が考えるセンスについてをここでお話ししようと思っています。  Sense=感覚  直訳すればこうなりますよね。感覚。日常ではファッションセンスなどのように使っていますね。僕もよく使う言葉ではあります。このセンスという言葉と作業療法ではどのような関係があるのでしょうか。  作業療法士におけるセンスについて僕なりの解釈だと、患者様に対する気づきだと考えています。例えば、家に帰ってからどのような生活を送るのだろうかと考えたときに、ご飯は誰が作るのか、電子レンジはあるのか、日中は何をするのだろうか、スーパーはどこを使用するのだろうか、そのスーパーには段差があるのか、交通状況はどうなっているのか・・・・などなど多くのことを包括的に考えなければいけません。ここで大切なことは、患者様をどれだけ心配することができるかということです。この気づきこそが作業療法士としてのセンスなのかなあと考えています。  そして、もう一つ大切なことは日々の観察力です。患者様の日常生活面(食事や入浴など)やなにげない生活の中で、座位姿勢は安定しているのか、トイレに行きたいけど言葉にできないのではないのか、など患者様の機微を感じとることが大切だと思っています。リハビリを行っているときだけ頑張ればいいというわけではないということです。  作業療法士の主となる仕事は生活行為の向上であり、この生活行為は人によって様々です。いわゆる明確な答えがないのです。そのため、患者様を担当する作業療法士によって生活プランが変わってくるのです。その生活をプランニングする大切な役割を担っているために、どれだけの気づきやアプローチができるかが大切になると考えています。  一般的にこれらの能力は経験によって磨かれていくものです。しかし、このような視点をもとうとしていなければ、磨かれるものも磨かれません。日々の意識一つの積み重ねで変わってくるのです。そしてこの気づきの積み重ねと知識、技術の向上によりセンスは構築されていくものだと考えています。  僕は作業療法士としての視点を大切にしつつも、日々の診療で避けて通れない身体機能面もきちんと評...

作業療法士に必要なPreADLの捉え方とみる視点

こんにちは!  今日は主に病院で勤務されている作業療法士の方へ向けて、PreADLの捉え方とみる視点についてのお話をしようと思います。このお話は、理学療法士や言語聴覚士の方も大切な内容だと思っています。  僕たち作業療法士は患者様のやりたいことを大切にしながら日々の診療を行っていると思います。いわゆるdemandの面に着目するということですね。しかし、この視点だけでなく、患者様に本当に必要な能力、すなわちNeedにも焦点をおく必要があります。患者様によっては、むしろこのNeedを重要視する場合もあります。  このNeedに焦点をおくということは、患者様の現在の能力だけでなく入院前にどのような生活を送っていたのかを知ることがとても重要になります。この入院前の生活のことを僕の職場ではPreADLと呼んでいます。  例えば入院前はどのような歩行形態であったのか(T-caneなど)、入浴はどこで行っていたのか(デイサービスなのか自宅なのか)、食事は誰が作っていたのかなど、患者様がどのような生活を送っていたのかを詳細に調査する必要があります。    そして、そこで大切になってくることが入院前の生活を知るだけでなく、なぜそのような生活を送っていたのかを考えることが大切になります。  T-cane歩行の方では、なぜT-caneが必要であったのか、デイサービスにて入浴を行っている方では、なぜ自宅での入浴ではないのかなど、本来行えているはずの生活に補助具やサービスを用いている要因は何なのかを考えなければなりません。そして、入院前の生活状況と生活を妨げている要因を踏まえた上で、現在の状況から目標を設定することが大切になってきます。  作業療法士は患者様が必要としている生活行為を考えながら、その人らしい生活をサポートすることが大切です。しかし、その人がどのような生活を送ってきたのか、その人が満足いく生活であったのかといった面を考える視点をもつことで、より生活というものを包括的に捉えることができるようになると考えています。これまで、このような視点についてあまり考えたことがなかった方は、今日お話した視点をプラスすることで生活というものをより幅広く捉えることができるようになるのではないかと思っています。  今日はPreADLの捉え方とみる視点についてお話しました。...

第14回熊本作業療法学会に行ってきました(昨年ですが)!

こんにちは!  今日は昨年参加をさせていただいた熊本作業療法学会について少しお話しできればと思います。今年は残念ながら仕事へ行かなければならず参加することができませんでした。せめて島津先生の公開講演は聞きたかったですがしかたない。  昨年の教育講演が非常におもしろく感想を記していたためブログでもかいつまんでお話しできればと思います。  第14回熊本作業療法学会では元田先生が教育講演を行われました。  元田先生は自分の母校の先輩であり、現在は様々な施設の運営を中心に活動されています。講演会の時間は1時間半程度でしたが勉強になるお話がたくさんあり、あっという間の時間でした。  講演会のテーマは「地域における作業療法士の関わり」です。作業療法士と地域はこの高齢者社会において非常に重要な役割を担っているため、最前線で活躍されている元田先生は、現在どのような活動をされているのか興味深いものでした。  お話の中でとても印象に残った言葉は、作業療法士は「生活」をみなければいけないが、「暮らし」を含めてみる視点をもってほしい、というものです。ここからは僕の解釈ですが、「生活」は、対象者の方が生きる上で最低限必要なもので、「暮らし」は、その人らしい生活のことだと思います。この「暮らし」をみて、その人らしい生き方のお手伝いをすることが作業療法士のあるべき姿なのかなと感じました。この「暮らし」というのは、生きがいともリンクしていて、例えるなら魚釣りに行くことかもしれないし、パチンコに行くことなのかもしれません。それは十人十色です。これらの生活をみるためには教科書通りの知識だけでは難しいです。そのためには知識だけでなく知恵も必要ですし、自分自身の生き方も反映されるのかもしれません。やっぱり作業療法士は人間力なんだなとつくづく思いました。 以上簡単にですが講演について僕が考えたことをお話しさせていただきました。  あとは皆さんがどのような治療をしているのか口述発表で学ばせていただきました。発表者は2〜3年目の方が多かったかなと思います。ハンドセラピーにおいては、臨床にでてほとんど勉強をしていなかったので学ぶことが多々ありました。  口述発表の感想ですが、講演会の内容ともかぶるのですがその人らしい生活に焦点...