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自分がどんなに間違っていると思ってもそこには必ず需要が存在する

こんにちは!

 今日は少しいつもとは毛色が違う内容のお話をしたいと思います。今日のタイトルに対して何の話だ?と思う方もいるかもしてませんが、リハビリテーションの仕事を行う上で僕が必要だと思う考え方のお話になります。そして、リハビリテーション以外のどんな方にも関係するようなお話になると思います。


 リハビリテーションの現場では、「僕は○○といった手技を使っている」「○○手技以外ありえない」といった声を頻繁に聞くことがあると思います。いわゆる手技に傾倒しているセラピストのことですね。そして、ベテランセラピストになると、新人セラピストに対して、当たり前のように手技の指導をする方もいると思います。指導を受ける立場からすれば、「これをやればいいんだ!」といったその手技そのものを詳しく知らないにも関わらず、いつのまにかその手技がすべてだと思うようになってしまう方もいるかもしれません。

 こういったことは、どこの現場でもごく当たり前のように存在します。そこには当然、エビデンスもない「感覚」で行う指導者も数多くいるのが現状です。

 このような現場に対して僕はどのように考えているのかというと。何か否定的なことを言いそうな流れですが、指導者は特に問題ないと思っています。なぜなら、正論が必ずしも正しいとは限らないからです。正論はあくまでごく一般的な考え方や、その人自身のバックボーンにより成り立っているその人自身の正論であるのですから。

 これは、リハビリテーション以外の場所でも同様に考えられるといえます。他者と会話をする中で、「それは違うよ」「これが正しい考え方だ」といったシチュエーションがあると思います。上下関係であれば、理不尽なことを言われて「先輩間違っているよ」と思ったことがあるかもしれません。

 これらの内容は、自分の考え方が正しいと思っているから思うことで、少なからず他者を否定するということになりますね。それもそのはず、自分の考え方は自分そのものであるため、自分としては間違っていないのですから。自分にとって他者が間違っている考え方をもっていたとしても、その人にとってはその考え方が正しいのです。


 そして、今日のテーマにつながっていきます。自分の考え方がどんなに正論であろうと、対峙するその人の考え方と違うのであれば、自分の考え方を押し付けるのは少し違うのではないかと思うのです。マイノリティとマジョリティといった言葉があるように、マイノリティであろうと、そこには少なからず需要があります。僕は需要がある限り、その考え方を否定することはできないと考えています。

 極論にはなるのですが、これらの考え方からいくと、例え法を犯していようがそこにある考え方や思想には存在する限り需要があるということになります。そのため、僕は明らかに間違っていると思っていても、言葉にはしないようにしています。否定的な言葉を発する前には、何かしらの結果が必要で、そのために行動することが大切だと考えています。

 話をリハビリテーション現場での話に戻します。例えエビデンスが不十分ても、その人を否定するのはナンセンスです。否定は自分の心の中に閉じ込めておきましょう。そのエビデンスが不十分な治療法でも需要がある限り、否定することに価値はありません。先ほどの内容と結び付けると、もし「その治療法間違っているよ」という指導を受けたとすれば、否定するのではなく、自分は○○という治療法を選択し、○○のような変化を起こしたという結果を示すこと。そして、治療法に関する論文(RCTやシステマティックレビュ-)を掲示することが大切だと考えています。


 正義はその人それぞれで大なり小なり違うものです。そこで、僕が今日一番言いたいことは、他者を否定するのではなく、「自分がどのように考えるのか」「自分はどう思うのか」が最重要だということです。そこに対して他者の存在は関係ありません。どんなに些細なことでも、「自分がどのように考えるのか」を大切にできれば、先輩からの指導であっても、指導内容に対して自分で一度調べてから治療に導入するでしょう。間違った指導をしている先輩が悪いのではないのです。それを、調べもせずに鵜呑みにする自分が悪いのです。

 最後に、少し余談ですが、僕が後輩指導を行う時には必ず研究論文やガイドラインを手に説明するように心掛けています。そして、否定はせずに「こういう考え方もあるよ」と言いながら指導を行っています。

では今日はこの辺で。

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