こんにちは!
更新が遅くなってしまい申し訳ありません。また今月から更新していきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。
今週は、いよいよ今回で53回目となります日本作業療法学会が福岡で開催されます。僕は熊本在住ということもあり、3日間すべて参加をする予定です。ですので、今は当日どのように立ち回るのかを決めているところです。全国学会への参加は初めてになるのでとても楽しみにしています。
最近の僕はといいますと、研修会での発表内容を作成したり、症例検討を職場内・外で行ったりとあるため、仕事以外の時間は家で作業をしていることが多いです。症例検討に関しては2ヶ月に1回の頻度で発表があるという、なんともバタバタした日々を過ごしています。というのも、昨年度終了時に、新人ばかりが発表するのではなく、中堅クラスも発表する必要があるのではないかと提案したのがきっかけなので、しかたないかなと思っています。外部での発表も多いため、今年度はなかなか頑張れているのではないかなと思っています。直近で4つ発表が控えているので、ぼーっとしている暇がありません。ここを乗り越えたら、また一つ壁を超えることができるかなと思っています。
僕の近況話はこの辺にして、ここから今日の本題に入っていきます。今日のテーマは「対象者の能動性を引き出す関わり方・向き合い方とは」です。最近、職場で診療を行うにあたり、いかに能動性を引き出す関わりが重要かを感じることがあったため、今日の内容とさせていただきました。
みなさんは、「コミュニケーション」という言葉を聞いた時にどのようなことを考えますか。他のスタッフといろんなお話をしていく中で、「コミュニケーション」はその人のひととなりや、向き合う意識で変わってくるとしか考えていない方が多いなあと感じています。しかし、この「コミュニケーション」は触診や筋膜リリースといった各種技術と同じような枠組みに捉えることができる技術の一つだと考えています。技術ということは勉強を行うことで身につけることができます。ということは、「コミュニケーション」に関しても勉強をしなければ身につくことはない、自然に身につくものではないと考えています。
対象者との関わり方ひとつで診療の結果は大きく左右されるものです。みなさんがもし入院したとして、担当となるセラピストの態度が不快だったらどのように感じるでしょうか。恐らく、この人のリハビリはしたくないと思うのではないでしょうか。診療を行う上で、解剖や運動学の知識は当たり前ですが、コミュニケーション技術がそれと同じくらい大切であるということはすぐにわかるはずです。どれだけすごい技術をもっていても、対象者に還元されなければ意味はないのですから。
僕は対象者と関わる上で会話の時間を大切にしています。診療時間だけでなく、すれ違った時や食事前にも積極的に会話をしようと意識しながら日々を過ごしています。なぜ会話が大切なのか。もちろん、対象者とのラポール形成や関係づくりのためにも重要なのですが、作業療法士の武器であるナラティブな側面からの診療や支援を行うことが重要だからです。その方がどのような方なのか、どのような生活を送ってきたのか、何気ない会話の中から気づくことも多くあります。僕は、作業療法士は診療時間以外の時間でより力を発揮することができる職業だとも思っています。
僕は今年に入ってからインテーク面接や問診を大切にするようになりました。入院された初日の診療では、診療の時間を過ぎてでもいいので、その方がどのような生活を送ってきたのか、どのような生活を望んでいるのかを聞いたり、一緒にgoal設定を行い、「対象者の方と一緒に診療に取り組む」ということを意識しながら行っています。この時間を大切にするようになってから、診療に対する対象者の方の取り組み方が変わったと実感しています。
作業療法士は生活を支援する職業です。しかし、生活支援といっても、セラピスト単独で行うものではありません。また、医師や看護師だけで行うものでもありません。主体は対象者の方なのです。作業療法士は、対象者はこうなりたいだろうと勝手に決めるのではなく、対象者の方と話し合いながら一緒に決めることが大切なのではないかなと考えています。
作業療法士は人と人との仕事です。もし、筋力トレーニングや歩行練習だけであればAIだけでもできる時代が来るでしょう。でもそうではないですよね。対象者の心の部分こそが診療の核となるのが作業療法士です。作業療法士としてのプライドはここにあると思っています。少しテーマと逸れた内容にはなってしまいましたが、僕が伝えたいことを話すことはできたのかなと思っています。作業療法士としての誇りを忘れずに、日々の診療に取り組むことができればなと考えています。
では今日はこの辺で。
更新が遅くなってしまい申し訳ありません。また今月から更新していきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。
今週は、いよいよ今回で53回目となります日本作業療法学会が福岡で開催されます。僕は熊本在住ということもあり、3日間すべて参加をする予定です。ですので、今は当日どのように立ち回るのかを決めているところです。全国学会への参加は初めてになるのでとても楽しみにしています。
最近の僕はといいますと、研修会での発表内容を作成したり、症例検討を職場内・外で行ったりとあるため、仕事以外の時間は家で作業をしていることが多いです。症例検討に関しては2ヶ月に1回の頻度で発表があるという、なんともバタバタした日々を過ごしています。というのも、昨年度終了時に、新人ばかりが発表するのではなく、中堅クラスも発表する必要があるのではないかと提案したのがきっかけなので、しかたないかなと思っています。外部での発表も多いため、今年度はなかなか頑張れているのではないかなと思っています。直近で4つ発表が控えているので、ぼーっとしている暇がありません。ここを乗り越えたら、また一つ壁を超えることができるかなと思っています。
僕の近況話はこの辺にして、ここから今日の本題に入っていきます。今日のテーマは「対象者の能動性を引き出す関わり方・向き合い方とは」です。最近、職場で診療を行うにあたり、いかに能動性を引き出す関わりが重要かを感じることがあったため、今日の内容とさせていただきました。
みなさんは、「コミュニケーション」という言葉を聞いた時にどのようなことを考えますか。他のスタッフといろんなお話をしていく中で、「コミュニケーション」はその人のひととなりや、向き合う意識で変わってくるとしか考えていない方が多いなあと感じています。しかし、この「コミュニケーション」は触診や筋膜リリースといった各種技術と同じような枠組みに捉えることができる技術の一つだと考えています。技術ということは勉強を行うことで身につけることができます。ということは、「コミュニケーション」に関しても勉強をしなければ身につくことはない、自然に身につくものではないと考えています。
対象者との関わり方ひとつで診療の結果は大きく左右されるものです。みなさんがもし入院したとして、担当となるセラピストの態度が不快だったらどのように感じるでしょうか。恐らく、この人のリハビリはしたくないと思うのではないでしょうか。診療を行う上で、解剖や運動学の知識は当たり前ですが、コミュニケーション技術がそれと同じくらい大切であるということはすぐにわかるはずです。どれだけすごい技術をもっていても、対象者に還元されなければ意味はないのですから。
僕は対象者と関わる上で会話の時間を大切にしています。診療時間だけでなく、すれ違った時や食事前にも積極的に会話をしようと意識しながら日々を過ごしています。なぜ会話が大切なのか。もちろん、対象者とのラポール形成や関係づくりのためにも重要なのですが、作業療法士の武器であるナラティブな側面からの診療や支援を行うことが重要だからです。その方がどのような方なのか、どのような生活を送ってきたのか、何気ない会話の中から気づくことも多くあります。僕は、作業療法士は診療時間以外の時間でより力を発揮することができる職業だとも思っています。
僕は今年に入ってからインテーク面接や問診を大切にするようになりました。入院された初日の診療では、診療の時間を過ぎてでもいいので、その方がどのような生活を送ってきたのか、どのような生活を望んでいるのかを聞いたり、一緒にgoal設定を行い、「対象者の方と一緒に診療に取り組む」ということを意識しながら行っています。この時間を大切にするようになってから、診療に対する対象者の方の取り組み方が変わったと実感しています。
作業療法士は生活を支援する職業です。しかし、生活支援といっても、セラピスト単独で行うものではありません。また、医師や看護師だけで行うものでもありません。主体は対象者の方なのです。作業療法士は、対象者はこうなりたいだろうと勝手に決めるのではなく、対象者の方と話し合いながら一緒に決めることが大切なのではないかなと考えています。
作業療法士は人と人との仕事です。もし、筋力トレーニングや歩行練習だけであればAIだけでもできる時代が来るでしょう。でもそうではないですよね。対象者の心の部分こそが診療の核となるのが作業療法士です。作業療法士としてのプライドはここにあると思っています。少しテーマと逸れた内容にはなってしまいましたが、僕が伝えたいことを話すことはできたのかなと思っています。作業療法士としての誇りを忘れずに、日々の診療に取り組むことができればなと考えています。
では今日はこの辺で。
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