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末梢神経障害を正しく評価するために+α~下肢編~

こんにちは!

 今日は「末梢神経障害を正しく評価するために」シリーズのおまけ回として、下肢編についてお話していきたいと思っています。このシリーズを書き始めた時は、上肢編のみでいったん終わりにしようと思っていたのですが、臨床でも下肢の末梢神経障害を多くお見掛けしますし、誰もが避けては通れないと思うようになったので、まとめてお話しようと思いました。前回までの内容に関しましては、末梢神経障害を正しく評価するために①~末梢神経障害の基礎知識~末梢神経障害を正しく評価するために②~末梢神経障害に共通する評価~末梢神経障害を正しく評価するために③~正中神経麻痺~末梢神経障害を正しく評価するために④~尺骨神経麻痺~末梢神経障害を正しく評価するために⑤~橈骨神経麻痺~を見ていただけたらと思います。本日もどうぞよろしくお願い致します。


<下肢神経の解剖>
坐骨N(梨状筋症候群etc)⇒総腓骨N⇒浅腓骨N
                 ⇒深腓骨N
            ⇒脛骨N
大腿N⇒大腿N
    ⇒伏在N(Hunter菅症候群etc)

<代表的な疾患>
①梨状筋症候群
坐骨神経が生理的狭窄部位である梨状筋部で圧迫を受け発症する。梨状筋周囲を圧迫し、圧痛と放散痛の有無、下肢の内旋で症状が増悪するかを評価する。
症状:知覚異常、坐骨神経が支配する筋の麻痺、臀部周囲のしびれ感・疼痛

②Hunter菅症候群
伏在神経が内側広筋と大内転筋を結合する繊維束で形成されるHunter菅の通貨部で圧迫され発症する。
症状:膝関節内側部痛・知覚異常

<スクリーニングによる鑑別方法>
 実際に臨床で下肢の末梢神経障害の疑いがある方の評価をする時に、私がまず行っているスクリーニングの評価を紹介します。
・筋力(麻痺の有無)
 足関節背屈/外返し⇒腓骨神経麻痺の鑑別
 足関節底屈/内返し⇒脛骨神経麻痺の鑑別
※厳密に言うとそれぞれの筋の機能によって働きが違うため、スクリーニングで評価を行った後に、それぞれの筋の機能の評価を行います。
・感覚(知覚障害の有無)
 下腿~足部前面⇒腓骨神経による知覚障害の鑑別
 下腿~足部後面⇒脛骨神経による知覚障害の鑑別
・TinelSign

 これらのスクリーニングによるテストは、10分以内で評価可能であるため、問診を行った後に、これらの評価を行い、どのような末梢神経障害があるのかを推測することが多いです。その後、細かく評価をしていき、実際のアプローチを行っていくという流れが正確かつ効率の良い評価ではないかと考えています。


 今日は、末梢神経障害を正しく評価するために+αということで、下肢編についてお話させていただきました。下肢の末梢神経障害だからといって、理学療法士に丸投げするのではなく、作業療法士としても評価することができると、臨床での幅が広がると考えています。スクリーニングによる評価であれば、すぐに実行可能だと思いますので、是非参考にしていただけたらと思っています。今回を持ちまして「末梢神経障害を正しく評価するために」シリーズの最後になります。毎月の投稿頻度が少なく、長期にわたってしまいましたが、少しでも臨床での参考になればと考えています。これからものんびりではありますが、更新していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。


では今日はこの辺で。

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