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血液検査の見方~各臓器別に分けて考える検査項目と役割~

こんにちは!

 今日は前回お話したように、血液検査の見方についての内容の最後になります。今回は新人や2~3年目に向けて書いている内容になりますので、血液検査が難しい!」と感じていらっしゃる方の参考になればと思います。前回までの内容は血液検査の見方~まずは一般的な項目と役割から①~血液検査の見方~まずは一般的な項目と役割から②~でお話ししていますので、お時間がある方は読んでいただければと思います。
 ということで、今回は各臓器別に分けて考える検査項目と役割についてお話していきます。よろしくお願いします。第1回、第2回に述べていない内容も追加で入っていますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

<心臓>
BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)
 基準値:18.4pg/dl以下
 高い場合:心不全(心不全判定基準:80pg/dl以上)
NT-proBNP
 基準値:125pg/dl
 高い場合:心不全(心臓と腎臓の影響を受ける)

Dダイマー
 基準値:1.0μg/ml
 高い場合:播種性血管内凝固症候群、急性深部静脈血栓症etc

<肝臓>
TP(総蛋白)
 基準値:6.5~8.0g/dl
 高い場合:脱水症、多発性骨髄腫etc
 低い場合:低栄養、肝臓障害、腎臓障害、腹水・胸水の貯留etc
Alb(アルブミン)
 基準値:3.6~5.0g/dl
 低い場合:低栄養、肝臓障害、腎臓障害etc

TB(総ビリルビン)
 基準値:0.2~1.2mg/dl
 高い場合:黄疸
⇒黄疸:ビリルビンが血液中に増加し、全身の皮膚や粘膜に過剰に沈着した状態。

AST(GOT)※アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼのこと。
 基準値:10~3305IU/l
 高い場合:肝臓障害、心臓障害etc
ALT(GPT)※アラニンアミノトランスフェラーゼのこと。
 基準値:5~30IU/l
 高い場合:肝臓障害、心臓障害etc
⇒AST、ALTともに肝臓に高濃度に存在しているため、肝臓が傷害を受けると血中に放出されるため血清中の濃度が上昇する。

ALP(アルカリフォスタファーゼ)
 基準値:100~350IU/l
 高い場合:肝臓障害、胆道疾患、慢性腎不全、骨疾患etc

γーGTP(γーグルタミントランスペプチターゼ)
 基準値:10~50IU/l
 高い場合:アルコール性肝障害、肝臓障害etc
⇒γーGTP:γーグルタミル基をアミノ酸やペプチドに転移する酵素のこと。肝臓の疾病により血清中濃度が上昇する。

LDH
 基準値:120~220IU/l
 高い場合:肝臓障害、心臓障害、腎臓障害、肺疾患、血液疾患、悪性腫瘍etc

<腎臓>
BUN(尿素窒素)
 基準値:8~20mg/dl
 高い場合:腎臓障害、高蛋白摂取、脱水症状etc
 低い場合:低蛋白摂取、尿崩症etc

Cr(クレアチニン)
 基準値:男性;0.5~1.0mg/dl 女性;0.4~0.8mg/dl
 高い場合:腎臓障害、肝臓障害、心臓障害etc
⇒Crの血清中濃度は、腎臓の機能の低下とともに上昇するため、腎機能の検査項目として重要になる。

Na(ナトリウム)
 基準値:138~146mEq/l
K(カリウム)
 基準値:3.5~4.5mEq/l
Cl(クロール)
 基準値:99~109mEq/l
Na、K、Clともに脱水状態や腎臓障害のマーカー

Ccr(クレアチニンクリアランス)
 基準値:80~140ml/min
 低い場合:腎臓障害、尿路結石、前立線肥大、心不全etc
GFR(糸球体濾過量)
 基準値:100ml/min
 低い場合:腎臓障害


 理学療法士、作業療法士ともに内科学や血液検査といった項目の解釈に対して苦手さを感じている方は多くいらっしゃると思います。しかし、優れた診療を行うにあたって、リスク管理は最重要項目であるため、頭に入れるまでは一回一回確認しながらでいいので、診療に取り組んでいただきたいと思っています。

では今日はこの辺で。

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