こんにちは!
今日は関節可動域制限における拘縮のメカニズムと関節可動域練習の方法についてお話したいと思います。
関節可動域制限の要因については以前お話した関節可動域の基本の「き」①をご参照ください。
まず拘縮のメカニズムについてお話しします。下図をご覧ください。
これはラットの足関節を最大底屈位で不動化することで人間の尖足拘縮をシュミレーションした実験例です。この実験では1週間で拘縮が発生しており、不動期間を延長するごとに拘縮が進行していることがわかりますね。
このように、たった1週間の不動期間で拘縮は発生してしまうということがわかります。いかに関節可動域練習が大切かがわかる実験ですね。
次に拘縮のメカニズムについて、分子メカニズムの観点からお話しします。
上図は拘縮のメカニズムについてわかりやすく図解してあります。これらを説明しますと、
①不動期間が1〜2週経過すると、マクロファージを介したIL-β(炎症性サイトカインの一つ)とTGF-β(線維化促進を有するサイトカイン)の作用により、線維芽細胞から筋線維芽細胞への分化が始まる。
②不動期間が4週以上経過すると、更に骨格筋の低酸素状態となり、筋線維芽細胞への分化が助長される。
③線維化が進行し、筋性拘縮が発生する。
これらのメカニズムにより筋性拘縮が発生するというわけです。筋性拘縮が助長されると、関節性拘縮の進行へとつながっていくため、まずはいかに筋性拘縮を予防できるかが大切になります。
不動化により活発化する炎症性サイトカインへのアプローチについては、以前筋力低下に対するアプローチを免疫学的視点で考えるで少しお話ししていますね。
以上簡潔に拘縮のメカニズムについてお話しさせていただきました。次に関節可動域練習の方法についてお話しさせていただきます。
ポイントとしては、
①筋緊張が亢進している場合は個別筋に対してストレッチングを行い、関節可動域練習を実施すること。
②基本的に関節弛緩位で実施すること。
③2関節筋弛緩位で実施すること(肩関節の屈曲動作であれば、肘関節は屈曲位で筋の伸長をできるだけ取り除いて行う)。
となります。①については、関節運動の最大能力を発揮するために、ストレッチングにより筋の伸長を取り除いてから実施する方が効果的であるからです。②と③についても、①と同じように関節運動の最大能力を発揮するために意識して実施する必要があります。
他には、伸長反射を引き起こさないようになるべくゆっくり実施することや、各関節の形状を考えながら骨頭を誘導することなどもポイントになります。これらについては、今後ストレッチングやモビライゼーションについてお話する際に詳しく話そうと思っています。
上記ポイントを意識しながら、関節可動域練習を実施するとより治療効果を得ることができると思います。新人の方や2〜3年目の方は是非参考にしてみてくださいね。
他にも関節可動域についてお話ししたいことはたくさんありますが、基本の「き」ということでこの辺にしておこうと思います。皆さんの日々の診療に少しでも助けになればと思っています。
では今日はこの辺で。
今日は関節可動域制限における拘縮のメカニズムと関節可動域練習の方法についてお話したいと思います。
関節可動域制限の要因については以前お話した関節可動域の基本の「き」①をご参照ください。
まず拘縮のメカニズムについてお話しします。下図をご覧ください。
| 出典:関節可動域制限の発生メカニズムとその治療戦略 |
これはラットの足関節を最大底屈位で不動化することで人間の尖足拘縮をシュミレーションした実験例です。この実験では1週間で拘縮が発生しており、不動期間を延長するごとに拘縮が進行していることがわかりますね。
このように、たった1週間の不動期間で拘縮は発生してしまうということがわかります。いかに関節可動域練習が大切かがわかる実験ですね。
次に拘縮のメカニズムについて、分子メカニズムの観点からお話しします。
| 出典:関節可動域制限の発生メカニズムとその治療戦略 |
上図は拘縮のメカニズムについてわかりやすく図解してあります。これらを説明しますと、
①不動期間が1〜2週経過すると、マクロファージを介したIL-β(炎症性サイトカインの一つ)とTGF-β(線維化促進を有するサイトカイン)の作用により、線維芽細胞から筋線維芽細胞への分化が始まる。
②不動期間が4週以上経過すると、更に骨格筋の低酸素状態となり、筋線維芽細胞への分化が助長される。
③線維化が進行し、筋性拘縮が発生する。
これらのメカニズムにより筋性拘縮が発生するというわけです。筋性拘縮が助長されると、関節性拘縮の進行へとつながっていくため、まずはいかに筋性拘縮を予防できるかが大切になります。
不動化により活発化する炎症性サイトカインへのアプローチについては、以前筋力低下に対するアプローチを免疫学的視点で考えるで少しお話ししていますね。
以上簡潔に拘縮のメカニズムについてお話しさせていただきました。次に関節可動域練習の方法についてお話しさせていただきます。
ポイントとしては、
①筋緊張が亢進している場合は個別筋に対してストレッチングを行い、関節可動域練習を実施すること。
②基本的に関節弛緩位で実施すること。
③2関節筋弛緩位で実施すること(肩関節の屈曲動作であれば、肘関節は屈曲位で筋の伸長をできるだけ取り除いて行う)。
となります。①については、関節運動の最大能力を発揮するために、ストレッチングにより筋の伸長を取り除いてから実施する方が効果的であるからです。②と③についても、①と同じように関節運動の最大能力を発揮するために意識して実施する必要があります。
他には、伸長反射を引き起こさないようになるべくゆっくり実施することや、各関節の形状を考えながら骨頭を誘導することなどもポイントになります。これらについては、今後ストレッチングやモビライゼーションについてお話する際に詳しく話そうと思っています。
上記ポイントを意識しながら、関節可動域練習を実施するとより治療効果を得ることができると思います。新人の方や2〜3年目の方は是非参考にしてみてくださいね。
他にも関節可動域についてお話ししたいことはたくさんありますが、基本の「き」ということでこの辺にしておこうと思います。皆さんの日々の診療に少しでも助けになればと思っています。
では今日はこの辺で。
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