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CKCとOKCにおいて知っておくべき基礎知識と臨床応用①~CKC・OKCとは~

こんにちは!

 いきなりですが皆さん!「運動連鎖」という言葉をご存知ですか?理学療法士の皆さんはもちろんご存知と思いますが、作業療法士の皆さんは聞いたことがないという方、聞きなれない言葉に感じる方が多いのではないでしょうか。
それもそのはず、作業療法士の養成校では習わない学校がほとんどだからです。
この「運動連鎖」という言葉は運動療法を行う上で基礎となる概念の一つです。
しかし、病院で働く以上、運動療法は切っても切れないものですよね。
そこで、今回は主に作業療法士の方に向けて「運動連鎖」のお話をしていこうと考えています。

「運動連鎖」を臨床でよく使う分類として主に2つに分けられます。
CKC(Closed Kinetic Chain):末端である足部や手が外部抵抗(床やテーブル)と接している状態。
OKC(Open Kinetic Chain):末端である足部や手が自由な状態。


出典:運動連鎖とエビデンス

 理学療法士の皆さんが「CKC」や「OKC」と言っているのを聞いたことがあるかもしれませんね。作業療法士では、上肢の運動はほとんどOKCであるため、習うことが少ないと聞いたことがあります。しかし、上肢の運動でも「OKC」を用いた方が効果的な運動療法を行うことができるなどといった文献もあり、これら2つを使いこなすことができると臨床での診療の幅が広がると考えています。

 もともとの概念はACL損傷者への負荷について用いられていたようです。しかし、時代とともに概念も変化をしていき、今ではごく当たり前のように用いられるようになっています。

 「CKC」と「OKC」どちらが重要なのか。なんて話をする療法士の方もいますが、どちらもいいところがあり使いこなすことが重要です。ただ、実際私の診療ではロコモティブシンドローム等を併存している高齢者が多いために「CKC」を中心に運動療法を展開していることが多いです。

 今回は概念部分のお話しが中心となってしまいましたが、次回はどのように臨床に応用していくかをお話ししていこうと思います。

 では今日はこの辺で。

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