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立ち上がり動作を評価するポイントとアプローチ(評価編)

こんにちは!

 今日は立ち上がり動作を評価するポイントとアプローチについてお話をしようと思います。立ち上がり動作といえば理学療法士と思われる方も多いと思いますが、作業療法士にとってもとても大切な動作です。なぜなら立位で行うすべての動作において立ち上がり動作は必要な動作であるからです。そのため、作業療法士としても立ち上がり動作をきちんと評価ができる必要があると考えています。

まずは、立ち上がり動作を構成する要素についてお話しします。


出典:立ち上がり動作-力学的負荷に着目した動作分析とアライメント-


 立ち上がり動作を重心を前方に移動する相と上方に移動する相に分けた場合、上記の運動が必要になります。
 そのため、動作分析の際にはまず体幹を前傾することができているか、下腿の前傾は十分にできているかを評価する必要があります。

・体幹筋力が弱い場合や腹筋群と脊柱起立筋群がアンバランスな場合
    →体幹の前傾が困難
・前脛骨筋や下腿三頭筋が弱い場合
    →下腿の前傾が不十分

 また、筋力だけでなく可動域制限がないかも評価するポイントになります。


 次に腰背部の伸展ができているか、下肢の抗重力伸展ができているかを評価する必要があります。

・脊柱起立筋群や臀筋群の筋力が弱い場合
    →腰背部の伸展が困難
・抗重力筋(主に大臀筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋)が弱い場合
    →下肢の抗重力伸展が困難

となります。

 もちろん、上記は基本的な評価のポイントであるため、この要素以外にもたくさんの構成要素があるということを念頭においてくださいね。

そして、立ち上がり動作における体幹の動きと下肢の各関節との関係性について、わかりやすい関係式がありますので載せておきます。


出典:立ち上がり動作-力学的負荷に着目した動作分析とアライメント-

 上記の図を説明しますと、立ち上がり動作時に、股関節角(H)と足関節角(K)の角度を膝関節角(K)の角度により相殺し、その不足分を胸椎角(T)にて相殺していることを意味しています。この関係式が成立しない場合、頚部や上肢の運動による代償動作が必要になると考えられます。
 もし、立ち上がり動作がうまくいかない患者様がいらっしゃいましたら、一度この関係式にあてはめてみてください。どこの関節の角度が足りないのか?なぜ代償動作が出現するのか?がわかるヒントになるかもしれません。

 今日は立ち上がり動作における評価のポイントについてお話しさせていただきました。作業療法士のみなさんは、立ち上がり動作について学生時代にあまり勉強することがないと思いますので、今後の臨床での参考になればと思います。次回は、立ち上がり動作を獲得するための効果的なアプローチについてお話ししようと考えています。

 では今日はこの辺で。






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